心理学用語

レミニセンスバンプとは、人が過去の出来事を思い出す際に、10代から30代前半の出来事を特に強く思い出しやすい現象です。この現象は、1987年にアメリカの心理学者であるロバート・シーゲルが提唱しました。

シーゲルは、1000人以上のアメリカ人から自伝的記憶を収集し、その年代別の分布を調べました。その結果、10代から30代前半の出来事が最も多く思い出されていることがわかりました。この現象は、レミニセンスバンプと呼ばれています。

レミニセンスバンプの原因は、いくつかの説があります。一つは、この時期に人生の重要な出来事が起こりやすいことが挙げられます。例えば、学校に入学する、就職する、結婚する、子どもを産むなどです。これらの出来事は、人生の転機となるものであり、強く記憶に残りやすいです。

また、この時期は、脳が最も発達している時期でもあります。そのため、新しい情報を記憶しやすく、思い出しやすいのです。

レミニセンスバンプは、個人差があります。人によっては、この時期よりも早い時期や遅い時期にレミニセンスバンプが起こることもあります。また、文化や社会背景によっても、レミニセンスバンプの時期は異なる可能性があります。

レミニセンスバンプは、人生の思い出を振り返る際に役立つものです。この時期に起こった出来事を思い出すことで、自分の成長や変化を振り返ることができ、人生の意味を考えるきっかけにもなります。

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