心理学用語

カメリアコンプレックスとは、不幸な女性を見るとつい救ってしまいたくなる男性の心理を言う。この言葉を作ったのは阿刀田高の知人だとされている。カメリア(camellia)とは、日本で言う椿のことである。このコンプレックスの語源は、アレクサンドル・デュマ・フィス著の『椿姫』のヒロイン、マルグリット・ゴーティエである。

マルグリットは、高級娼婦として生きる美しい女性だが、病弱で短命であった。彼女は、貴族のアルマン・デュヴァルから愛されるが、その愛に応えることができず、結局は死んでしまう。この物語から、男性は不幸な女性を見ると、彼女を救ってあげたいという気持ちに駆られるようになった。

カメリアコンプレックスは、男性の心理をよく表した言葉である。男性は、女性を守ってあげたい、助けてあげたいという気持ちが強い。そして、不幸な女性は、男性の保護本能をくすぐる存在である。そのため、男性は不幸な女性を見ると、つい救ってしまいたくなるのである。

カメリアコンプレックスは、恋愛関係だけでなく、仕事や人間関係においても見られる。例えば、仕事で困っている女性を見ると、つい助けてあげたくなってしまう男性は多い。また、人間関係で悩んでいる女性を見ると、ついアドバイスをしてあげたくなってしまう男性もいる。このように、カメリアコンプレックスは、男性の様々な場面で現れる心理である。

カメリアコンプレックスは、男性の優しさの表れであるとも言える。しかし、一方で、カメリアコンプレックスに陥った男性は、女性を自分の思い通りにコントロールしようとしてしまうこともある。そのため、カメリアコンプレックスを持つ男性は、自分の行動を客観的に見つめ、女性を尊重することが大切である。

参考URL:


Copyright(C) 2012 知れば役立つ!心理学用語のトリビア All Rights Reserved.