高次条件づけとは、古典的条件づけの一種で、すでに条件づけされた条件刺激を無条件刺激として用いることで、新しい条件刺激を条件づけることです。
例えば、犬にベルの音を鳴らすと、食べ物を与えることで唾液が出るように条件づけたとします。このとき、ベルの音は条件刺激であり、食べ物は無条件刺激です。
その後、犬に光の刺激をベルの音とともに与えると、光の刺激も条件刺激として機能し、ベルの音を聞いたときと同じように唾液が出るようになる可能性があります。
高次条件づけは、人間の日常生活でも頻繁に起こっています。例えば、学校の先生が授業中に黒板に書く音を聞くと、学生はテストを受けることを連想し、緊張することがあります。この場合、黒板に書く音は条件刺激であり、テストを受けることは無条件刺激です。
高次条件づけは、恐怖症の治療にも応用されています。例えば、蜘蛛に恐怖症がある人に対して、蜘蛛の絵を見せながらリラックスする練習をすることで、蜘蛛の絵を見るだけで恐怖を感じる頻度を減らすことができます。この場合、蜘蛛の絵は条件刺激であり、リラックスする練習は無条件刺激です。
高次条件づけは、学習の一種であり、私たちの日常生活に深く関わっています。
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