心理学用語

アイ・アクセシング・キュー(IAC)とは、人の視線の動きを観察することで、その人がどのような情報を処理しているかを推測する手法です。

アイ・アクセシング・キューは、1970年代にアメリカの心理学者ジョセフ・オズボーンとジョン・グリンダーによって提唱されました。彼らは、人が何かを思い出そうとしたり、想像したりすると、視線が特定の方向に動く傾向があることに気づきました。このことから、視線の動きを観察することで、その人がどのような情報を処理しているかを推測できると考えたのです。

アイ・アクセシング・キューには、いくつかのパターンがあります。

* 過去の記憶を思い出すときは、右上方を見ることが多い。

* 未来の出来事を想像するときは、左上方を見ることが多い。

* 自分の考えや感情を表現するときは、下方を見ることが多い。

* 他人の言葉を理解しようとするとき、右側を見ることが多い。

* 他人の行動を観察するとき、左側を見ることが多い。

アイ・アクセシング・キューは、コミュニケーションを円滑にするのに役立ちます。例えば、相手が視線を右上方に向けている場合は、過去の記憶を思い出している可能性があります。このとき、相手の話に耳を傾け、適切な質問をすることで、コミュニケーションを深めることができます。

アイ・アクセシング・キューは、自己理解にも役立ちます。自分の視線の動きを観察することで、自分の思考や感情を理解することができます。このことは、自分の行動をコントロールし、より効果的にコミュニケーションをとるために役立ちます。

アイ・アクセシング・キューは、あくまでも傾向であり、必ずしも正確ではありません。しかし、視線の動きを観察することで、相手の思考や感情を理解する手がかりを得ることができます。このことは、コミュニケーションを円滑にしたり、自己理解を深めたりするのに役立ちます。

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