心理学用語

パーキンソンの凡俗法則(パーキンソンのぼんぞくほうそく、英: Parkinson's Law of Triviality)とは、イギリスの歴史学者・政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンが1957年に発表した、「組織は些細な物事に対して、不釣り合いなほど重点を置く」という主張である。

パーキンソンは、組織には必ず議題の優先順位が付けられるが、その優先順位は必ずしも重要性に基づいているわけではないことを指摘した。例えば、会議で議題が挙がったとき、誰もが理解できる些細な議題の方が、重要だが複雑な議題よりも議論に時間を取られることが多い。これは、人々が自分の存在意義を示すために、自分の意見を述べたいと考えるためである。また、些細な議題は、誰もが意見を述べやすいという点でも、重要だが複雑な議題よりも議論が盛り上がりやすい。

パーキンソンの凡俗法則は、組織を運営する上では、重要だが複雑な議題に重点を置く必要があることを示唆している。また、組織の意思決定において、議論の参加者の意見に偏りが生じないように注意することも重要である。

パーキンソンの凡俗法則は、組織運営だけでなく、日常生活においても適用できる。例えば、仕事でプロジェクトを進めるとき、誰もが理解できる些細なタスクに時間をかけてしまい、重要だが複雑なタスクを後回しにしてしまうことがある。このような状況を避けるために、プロジェクトの優先順位を明確にし、重要だが複雑なタスクに重点を置くことが重要である。

パーキンソンの凡俗法則は、組織や個人の無駄を減らすためのヒントを与えてくれる。この法則を理解し、適切に活用することで、より効率的に仕事を進めることができる。

参考URL:


Copyright(C) 2012 知れば役立つ!心理学用語のトリビア All Rights Reserved.